タンデム自転車あれこれ勉強会~第2回 めざせパラリンピック!タンデム自転車でGO~
2014年8月5日(火)タンデム自転車あれこれ勉強会~第2回 めざせパラリンピック!タンデム自転車でGO~があおぞらビル3Fで開催され、21名参加されました。
19時から始まり、はじめに主催である”大阪でタンデム自転車を楽しむ会”会長の鈴木昭二さんのご挨拶から。鈴木会長自身も視覚障がいがあり、タンデム自転車を広めようと立ち上げたそうです。
次に、視覚障がい(弱視)のトライアスリートである山田敦子選手の講演です。(写真左端)
山田選手は大阪でタンデム自転車を楽しむ会のスポーツ部からうまれたパラトライアスロンチーム「TRI16 West(トライシックスウェスト)」の選手であり、2016年のリオパラリンピックから正式種目となるパラトライアスロン出場を目指しています。
そもそもパラトライアスロンとは何か?から説明して下さいました。パラトライアスロンとはスイム750m→トランジッション(着替え)→バイク20km→ラン5kmのタイムを競うもので、このバイクがタンデム自転車です。全盲の視覚障がいの選手はブラックアウトサングラスをかけることが義務付けられていて、スタート時には3分半~4分のハンデが与えられるそうです。
山田選手は生まれつき左目が見えなくて、右目は段々視力が低下していき現在は0.01になってしまったそうです。以前は研究職をしていたが、3年前から某製薬会社で研究者のサポートをしながら日々トレーニングに励んでいるそうです。
元々バスケにサッカーと、スポーツは大好きでした。トライアスロンを始めるきっかけとなったのは、マラソンが得意の弟さんと東京マラソンを走る事になったそうです。その関係で長居わーわーずで伴走の練習をしてもらっている時に今の大西健夫監督に出会い、3年前から本格的にトライアスロンのトレーニングを重ねてたくさんの試合に出ているそうです。(写真真ん中 大西監督)
試合では選手と同行するガイドと呼ばれる人が必要です。半年前から山田選手のガイドをしている武友麻衣さん。(写真真ん中)
ガイドの役目は、選手の目になる事。決められたエリアで誘導すること。給水ヘルプ。トランジッションでの着替えの手伝い。遠征中の生活のサポート。などである。スイムの時は1mのゴムのチューブを繋いで泳ぎ、バイクではタンデム自転車でパイロットになり、ランでは伴走ロープ(絆)を持って50cm以上離れずに走る。選手より前に出ることは禁止されている。
山田選手はタンデム自転車を走行してもいいと条例で認められているところが少ないので、もっと認めてほしい。そのためには直接タンデム自転車を乗っているのを見てもらってアピールする事が許可を得る近道と思うと言ってました。
この勉強会に参加していた方々の感想。
→山田敦子さんのスピーチには気持ちが入っていて分かりやすく、感動しました。ぜひリオへ行って活躍して欲しいです。応援してます。
→地道に練習を重ねてリオを目指しておられる姿がよく分かりました。ぜひ一つひとつの目標を実現されることを願っております。応援しております。
→山田さん分かりやすいお話と前向きな気持ちと明るい笑顔でパラトライアスロンの魅力に引き込まれました。リオパラリンピック出場に向けて頑張って下さい。応援しています。
山田敦子選手ブログ
http://shioshiohida.s2.weblife.me/index.html
この記事はあおぞら財団へ、インターンシップで来ている寿がお届け致しました。終始笑顔の山田さんは常に周りの環境に感謝し、ほんとに素敵な人柄ということが伝わってきました。
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